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石井 克典; 會沢 正則; 山口 大美; 川上 重秋; 須藤 収; 島崎 善広
PNC TN8410 94-142, 24 Pages, 1994/04
本試験研究は分子レーザー法工学試験設備の炭酸ガスレーザーシステムの他分野への応用の可能性を調べることを目的とする。この目的を達成するために、濃縮度50%の炭素13をマクロ量(1グラム程度)分離回収することをめざした試験を行う。平成5年度はマクロ量の炭素を分離回収する前段階として、先端技術開発室の試験研究で得られた成果を参考に以下の予備試験を実施した。1.プロセス試験装置の流動特性試験(内容)ガスフローセルがマクロ量の分離回収試験に実用になるかどうかを調べた。(結果)標準状態で1リッター/分程度の流量であれば、十分実用になることがわかった。2.バッチ式のセルを用いた照射試験(内容)ガスを封じきったままのバッチ式のセルに照射を行い、セル内部の圧力とレーザーのフルエンスをパラメータとして、分離係数と解離率の変化を調べた。(結果)分離係数は50%濃縮度の製品を得るのに、十分な値が得られた。しかし、解離率は予想値よりも小さく、マクロ量の分離回収にはあと二桁の向上が必要であることがわかった。3.ガスフローセルを用いた照射試験(内容)ガスフローセルを用いた照射試験を行った。(結果)炭素13を30%まで凝縮した炭素原子が2.7mg生成した。
佐藤 正*; 堤 健一*; 広野 修一郎*; 武田 宏*; 瀬川 猛*
PNC TJ6409 93-001, 113 Pages, 1993/10
安定同位体の利用は医療、農業及び特に各種研究開発において、近年年ごとに需要が増大している。このための同位体濃縮技術は、古典的な電磁分離法や蒸発濃縮法が大部分で、軽元素が多いことと、需要が量的にそれ程大きくないため、遠心分離による同位体濃縮技術は旧ソ連やアメリカ等で試験的規模で行われたに過ぎない。本調査は遠心分離法の安定同位体への利用の可能性を検討したもので、医療関係、農林水産関係、バイオ関係、化学工業関係、核燃料再処理や原子炉材料等を含む原子力関係、及び核融合関係等を対象として、安定同位体に関する利用の状況、市場ニーズ、需要量、生産方法と価格について調査を行ったものである。調査方法としては、科学情報検索システムによるキーワーズによる文献検索及び他の手段により関連文献を収集し、それらの情報を、核種別のフォーマットにまとめると共に、各分野の現状を総括し、最後に遠心分離法の適用性に触れた。